2023年4月25日火曜日

山野草のシェルター

最近、近くの林道を歩いていて思うのは、ヤマユリをほとんど目にしなくなったこと。10年前、樹げむ庵ができたころは林道の法面に点々と咲いていた。近年、春の伸び盛りの芽はシカに食われ、冬の球根はイノシシに食べられ、踏んだり蹴ったりだ。シカの食害では球根は残るので、翌年小さくなって再発芽する。イノシシは鋭い嗅覚で掘り当てて球根を食べてしまう、が急な法面にある球根はとどかなければ生き残れる。両方がやって来ると残らず餌になってしまう。

多分、他の野草も推して測るべしなのだろう。いろいろな野草を林道筋で最近見なくなったような気がする。昔はあったが既に無くなった種類もきっとあるのだと思う。南アルプスのお花畑が壊滅した、とか話は聞くが、もっと身近なところの野草がいつの間にかなくなっている気がする。

樹げむ庵の敷地内では、この1年近くシカとイノシシの侵入をなんとか防いできたつもり。一度でも入られると特定の野草が見えなくなる。近くの沢の崩れそうな崖っぷちに数株あったシロバナエンレイソウは、シカもイノシシも近付けないがゆえに残っていたのだろう。繁殖用の畑でシカに葉だけ食べられる失敗もあったが、今は殖えてきている。

近所から頂いたり、自然に出てきたり、退避してきたり、殖やしたりで樹げむ庵内が野草園ぽくなってきた。楽しみでもある。





2023年4月17日月曜日

春の恵み

 春の恵みをいただきました。先日は湯掻いてお浸しで、今日は天ぷらで。多分1週間も経てばみんな硬い葉、繊維になってしまいそう。一斉の芽生えなので、春のほんのひとときのの楽しみですね。